「すべてわかっていること」
高層ビルが立ち並ぶ中
人々は列になって歩きつづけるよ
ここが僕の住む世界
嫌な顔をして通り過ぎてゆく人たち
子供たちは僕を見て笑うけれど
ちらつく指先がさっきから気になって
それどころじゃ ないんだ
錯覚を起こさせて
僕をどこかへ連れていってよ
立ち止まって迷っている君のために
うつろな瞳で遠くを見つめている
君のために
写真を交換してやまない少女たち
君の笑顔はどこまでつづくの?
ひと息ついてまた進もうか
ベビーカーに乗った赤ちゃんが
見つめたものは何?
耳にしたものは何?
目が合った瞬間に全てを悟って
ぎゅっと抱きしめてほしい
錯覚を起こさせて
僕をこのまま連れていってよ
立ち止まって涙を流す君のために
うつろな瞳で僕に話しかける
君のために